当院は、動物や飼い主の方に寄り添ったきめ細かな医療の提供を目指いしています。動物に最善の医療が提供できた場合でも、その治療を飼い主の方に説明させてもらい納得を得られなければ我々の責任が果たせないと考えています。飼い主の方に、わかりやすい医療を提供させてもらうことで、飼い主の方に当院で治療を行ってよかったと感謝いただけるようなきめ細かな診察を目指しています。
そのために実行していることは、診断から治療におけるプロセスを見ていただくこと。両院とも待合から診察室などが見えるような構造にしてあるのもそのためで、特に倉吉動物医療センターでは、外から病院内部が丸見えで、待合室からも検査室や処置室、遠くに入院舎まで見ることができるようにしています。飼い主の方に対し、各種検査結果をお伝えするのはもちろんですが、顕微鏡検査でもそれをモニター出力して飼い主の方に実際に見てもらっています。結果を飼い主の方に還元するだけでなく、ご納得頂けるようにその診断治療の過程を見て頂けるようにしています。処置によってはお預かりすることもありますが、注射などのほとんどの治療を飼い主の方と一緒に診察室でさせて頂いているのもこの方針のためです。
また、どんなすばらしい方針であっても古い医療を提供していては、治る病気も治らなくなってしまします。積極的に医療機器を導入することで、今までは診断不可能であった病気も見つけられるようになっていますし、それに基づいた最先端の治療も提供しています。そのため、月に1度休診を頂き、「知の市場」として登録されている公益財団法人動物臨床医学研究所の合同カンファレンスに参加発表し、新しい獣医学を学び、また様々な学会にも積極的に参加発表しています。最新の医療機器と知識によって、最善の獣医医療が提供できると考えています。
2011年には、獣医師の業績や診療件数、医療機器など国が示した基準をクリアし、当院が小動物臨床研修診療施設の協力型臨床研修施設として国内で初めて農林水産大臣の指定を受けております。
至らないことは多々あるとは思いますが、病院スタッフが心を1つにして、動物を救うことにより飼い主の方の心も癒せるような病院にして参りたいと思っております。
総院長 髙島一昭