お知らせ news

保護犬猫の受入れ

1192.jpg

 アミティエは今年9月で8年を迎えます。最初の受入れは福島県のアニマルシェルターに保護されていた被災動物10頭でした。当院の山根義久が日本獣医師会会長をしていた時に東日本大震災が起こり、被災動物の対応にあたらせて頂いていたのが縁となりました。当時、福島県のシェルターで収容されていた保護犬猫の譲渡活動が思うように進んでいない現状にあり、何とかうちで受け入れらないかとの思いから、アミティエの工事を始め、その半年後に福島のシェルターの犬猫たちをうけいれました。震災から1年半経過していました。その後、鳥取県や鳥取市と提携し、県内の保健所に収容されている犬猫の受入れを開始しています。おおよそ5日に1頭の割合で犬猫の受入れを行ってきており、現在までに530頭の受入れとなりました。振り返ってみると、とても多くの命が助かったんだと思います。現実には、受け入れた犬猫の約7割に病気などが見つかるという厳しさもありますが、治療しながら里親さんを待っています。本当に地道な活動ですが、やりがいのある活動でもあります。この活動を続けられるのはこの子たちを家族として受け入れてくださる里親の皆さん、アミティエの活動を支えてくださっている個人や企業の皆さん。そしてここの場所でアミティエを受けれていただいている地域の皆さんなど多くの方のお陰と心から感謝しております。残念なのは、このコロナ禍で、里親希望者が少なくなっていることです。昨年は一時希望者が0人という時もありました。アミティエは365日openしていますので、是非一度来てみてください。

 写真は、半年待って待ってようやく家族が見つかったムートンと里親さんの写真です。譲渡後、お母さんはずっとこの子を抱っこされているんだそうです。ムートンを受け入れてからお母さんがとてもお元気になられたそうで、ご家族の方も非常に喜ばれています。このような方はとても多く、犬や猫を飼ってあげるという一方方向な関係ではなく、我々は動物からいっぱいの幸せをもらっている双方向の関係なんだと思います。今年度もアミティエを宜しくお願いします。 高島




<< 前の記事 | 次の記事 >>

このページのトップへ
  • 当院の特徴
  • 学術活動 講演や研究・執筆活動
  • 獣医師向け 症例の紹介方法など
  • 学生向け社内研修など
  • 当院メンバーズカード
  • リンク集